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課題は「朗読」

朗読の勉強会に行ってきました。今日からは以前ちょっと読んでいた「蜘蛛の糸」をやることにしました。

新しい題材を初めて人の前でやる時はいつもどう評価されるのか不安になります。が、今回は以前読んでいたこともあり(8月のブログにその辺りを書いてました)、わりと自分の中では演出が出来上がっていたので、そんなに緊張することなく、自分の思う通りを表現してみました。

すると、微妙なダメ出し・・・。

前々週、私の場合、いわゆる一人芝居のような表現と、ナレーションはできるから(もちろん今のレベルでは、ってことですが)、そのあいだをつなぐものを練習したらいいんじゃない?と先生に言われ、紹介された作品のひとつが「蜘蛛の糸」だったんです。

今日は、求められている部分は私なりに一応理解してやってみたつもりでしたが、終わってから「キミはこれを語りでやってるの?朗読でやってるの?」と言われ、考えてみると語りかなぁと思ったので「語りです。」と言ったら、う~ん、という顔をされました。

先生は、「蜘蛛の糸」をきっちり「朗読」でやって欲しい、とおっしゃるのです。

先生がおっしゃるには、私はどうも必要以上に強調したり、粘ったりするクセがある。一度それを取り払って真っ白に漂白してからワールドワイドな表現で染め上げて欲しい。そのためには「語り」として話の中に入り込んでしゃべるのではなく、「朗読」という一歩引いたところからしゃべり、でもきちんと感動は伝える、という技を身につけて欲しい・・・。

・・・大変です。

おっしゃることはとてもよくわかります。私自身も最近、ちょっと感情が入りすぎて気持ち悪いかな、と思うことがありました。(10/13のブログに書きました)

と、ここでふと思ったのですが、もともと私は読みが「冷たい」と言われてきた人間なんです。どちらかというとNHKのような読みを好み、自分が表に出るのではなく、自分がお伝えしていることを表に出せるような読みをしたい、と思っていたはずです。

なのに。こういう指摘をされ、かつ、自分で自然に読んでもガーッと気持ちが入ってしまうということは、ここ1年くらい外でいろいろなものを吸収しているうちに、自分のカラーが変わってしまったのでしょうか?その文章が一番伝わるような読み方で読もう、と思っていただけなのですが。

今更気付くなよ・・・という気もしますが、あまりに自然な変化だったので気付きませんでした。確かに衝撃を受けたことは何度もありましたが、ひとつのことで全てが変ったわけではないので、自分の変化にはっきりと気付くことがありませんでした。

今は、いろいろなものが混じりあって自分を再構築している途中、ということなんでしょうか?

う~ん、と考えつつも、朗読「蜘蛛の糸」、がんばります。

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ナレーション」カテゴリの記事

コメント

ねこおばさん様
ありがとうございます。無事に帰ってまいりました・・・。平野啓子さんの記事はとてもたくさんありました。私も一度舞台を拝見したいと思ってます。やっぱり「語り」って、合わないと怖いんですね・・・。うーん。今日のブログもこの続きみたいになってますが・・・どーも私はこういうことを筋道立てて論じるのが苦手で・・・だんだんわけがわからなくなってくるんですよ。そうも言っていられないのでなんとかがんばってますが。いろいろな読み方ができるようになるのは、もちろん私はいいことだと思っていますし、それを目指したいです。何しろ、その文章に一番あった読み方をしたい、というのが究極の目標ですかねぇ。またぜひ遊びに来てくださいね!

投稿: 凛 | 2005年10月19日 (水) 22時14分

 今頃ですがおかえりなさい。「蜘蛛の糸」ですかー。以前ピアノと語りのコラボで平野啓子さんのコンサート?を見に行った時に、まさに語りの説明の時に、朗読の読み方と語りの読み方の両方を「蜘蛛の糸」でやってくださいました。すごくわかりやすかったです。うーーん、うろ覚えですが、語りはすごーく間があって、間をとる位置も違ってたような気がします。入り込んで聞くと語りの方が感動できそうですが、自分のフィーリングと合わないと、確かに気持ち悪いかも。演じているほうは多分語りのほうが気持ちいいかもですが。酔える?その時はメロスがメインだったんですが、やはりあまり感情を入れすぎるとトランス状態に見えてきて少しこわかったですね。フィーリングがあえば、一緒にトラップできるのかも?すいません、ホントに生意気なことですが。
 語りは少し抑え気味で、でも機械的というわけではなく、台詞なんかは感情をこめて、大事なのは内容を正しく伝えるってのがメインなんじゃないかな?と思います。
朗読講座で最初に言われたのは、自分の尊敬する人に向かって、お伝えするという読み方をしてくださいということだったと思うんで、朗読はそういう読み方なんじゃないでしょうか。
 でも凛さんの読み方が変わったと言うのは、読み方の幅が広がったということで、いいことなんじゃないでしょうか?
だっていろいろな読み方ができるといいですよね?

 

投稿: ねこおばさん | 2005年10月19日 (水) 20時51分

トラックバックとコメントありがとうございます。
ホームページ「ことば・言葉・コトバ」には表現よみの
理論についての論文などもありますのが、お読み
いただけたら幸いです。アクセント理論についての
疑問なども書いてあります。

投稿: 渡辺知明 | 2005年10月18日 (火) 08時17分

渡辺様
TBありがとうございます。早速渡辺さんの録音を聞かせていただきました。表現よみ、という読み方を提唱していらっしゃるのですね。もちろん表現に重きを置いた読み方でありながら、とても自然に聞こえました。随分たくさん読んでいらっしゃるので驚きました。またゆっくり聞かせていただきますね。

投稿: 凛 | 2005年10月18日 (火) 00時08分

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芥川龍之介/蜘蛛の糸 よく朗読される芥川龍之介の小説です。 「ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、 独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。」 表現よみ:渡辺知明(11分04秒) 蜘蛛の糸... [続きを読む]

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